失業保険受給中に再就職が決まったらもらえる手当とは?

失業保険って本当にありがたいもの。

失業手当の金額は正直、少ないなぁって思いますよ。

でも、働いていないのにちゃんとお金がもらえるのは、精神衛生上、とっても助かりますからね。

 

でも一方で、「失業保険がもらえる間は全部もらおう」という気持ちになってしまいがち。

すると、受給期間中に就職先が決まると失業保険がもらえなくなるので、なんとなく「損する」と思ってしまいます。

 

でも大丈夫。再就職が決まったら「お金がもらえる」という制度があるんです。

 

 

再就職したらもらえる手当

失業保険をもらっている間は、とりあえずお金は入ってきます。

なので、就職活動は

「まだ焦らなくても良いかな」

と、ガッツリとやる気になれないという人はいるでしょう。

 

それと、

「もらえるものは、全部もらわないと損」

て思うのが人情なので、受給期間中は目一杯、失業保険をもらおうとする人も多いでしょう。

 

すると・・・、失業保険の受給期間中は、まじめに就職活動を行わない人でいっぱいになってしまいますよね。

 

これでは、なかなか再就職が進まない・・・ということで、失業保険の所定給付日数が残っていても、再就職したら残りの失業保険の一部が手当として支給されるという制度があるんです。

 

失業保険をもらっている間に再就職がきまったらもらえる手当とは、

  • 再就職手当
  • 就業手当

なのです。

 

再就職手当とは

まず再就職手当。

これは、言葉のまんま、失業保険の受給中に再就職した場合にもらえる手当です。

また、事業を開始した場合もらえます。

 

もちろん、再就職手当をもらうには条件があって、

まず第一は、

 就職日の前日までの支給残日数が所定給付日数の3分の1以上あること

なんです。

残日数の制限が設けられているのは、まあ、早めに再就職先をみつけてね、というハローワークの考え方があるからなんでしょうね。

 

さらに、再就職手当をもらうには以下の要件をすべて満たす必要があります。

就職したときの要件

  1. 1年以上、雇用されること
  2. 採用の内定が「受給資格決定日」以降であること
  3. 7日間の「待機」期間が経過していること
  4. 離職前の会社、関連会社ではないこと
  5. 過去3年以内に再就職手当などを受けていないこと
  6. 雇用保険の対象者となること
  7. 「給付制限」を受けている人で、待機満了後の1ヶ月以内の場合、許可・届出のある職業紹介事業者からの紹介であること

 

この条件をザックリ見ると、あまり早く決まりすぎたり、元いた会社であったりというのはダメ、となっています。

そうでないと、出来レースで退職して、再就職手当をもらうと言う人が出てくるからなのでしょう。

 

事業を開始したときの要件

  • 事業の開始により自立できると認められること
  • 「待機」が経過した後に、事業を開始したこと
  • 「給付制限」を受けている人は、待機の7日間と最初の1ヶ月が経過した後に、事業を開始したこと
  • 過去3年以内に再就職手当などを受けていないこと

 

こちらの条件は、あらかじめ準備していた場合はNG、といったところでしょうかね。

 

再就職手当で支給される金額

再就職手当で支給される金額は、以下の計算式で求められます。

なお、所定給付日数の残りが3分の2か3分の1かで計算式は変わります。

 

所定給付日数の残りが3分の2以上ある人

残りの所定給付日数 ×0.7× 基本手当日額

 

所定給付日数の残りが3分の1以上ある人

残りの所定給付日数 ×0.6 × 基本手当日額

 

*基本手当日額には上限6,105円の上限があります。

(60歳以上65歳未満は4,941円)

 

基本手当日額が上限の6,105円をもらっている人は、その70%の4,274円が残りの日数分もらえます。

失業保険の給付日数が100日残っていたら、およそ42万円の再就職手当がもらえる計算。

早く再就職先を決めたい!という人にとっては、大きなボーナスになりますが、「まあ、のんびり決めよう」と考えている人にとっては、なんとも微妙な額ですね。

 

ちなみに私は、失業保険を満額、受給したので、再就職手当はもらっていません。

 

就業手当とは

再就職手当とは別に、就業手当というのもあります。

これは、1年以内の短期的な職業についた人に支給される手当のことで、雇用契約や業務委託、請負なんかも対象になります。

就業手当がもらえる要件

就業手当がもらえるのは、以下の5つの要件をすべて満たした人です。

  • 所定給付日数が3分の1以上かつ45日以上残っている
  • 採用の内定が「受給資格決定日」以降であること
  • 7日間の「待機」期間が経過していること
  • 離職前の会社、関連会社ではないこと
  • 「給付制限」を受けている人で、待機満了後の1ヶ月以内の場合、許可・届出のある職業紹介事業者からの紹介であること

 

再就職手当と近いですが、所定日数の残が3分の1以上かつ45日以上残っているというのが大きな違いですね。

 

就業手当で支給される金額

就業手当で支給される金額は、以下の計算式のとおり。

残りの所定給付日数 ×0.3× 基本手当日額

 

基本手当日額の上限は1,831円です・・・。

(60歳以上65歳未満は1,482円)

上限額は少なく、もらえる日数は3割分だけ。う~ん、無いよりはマシといった感じですかねぇ。

 

再就職手当と就業手当の違い

再就職手当と就業手当、もらえる金額は全く違いますね。

両者の違いは、

  • 再就職手当・・・1年を超える安定した職業
  • 就業手当 ・・・1年以内の短期的な職業

 

ハローワークとしては、長期的で安定した仕事に就いてもらいたいため、再就職手当の方を圧倒的に手厚くしているのでしょう。

 

その他のもらえるお金

再就職手当や就業手当以外にも、ある条件が満たされるともらえるお金があります。

 

常用就職支度手当

障碍者等の就職が困難な人や45歳以上で再就職援助計画等の対象となっている人

 

高年齢者雇用継続給付金

60歳以上の人で、

  • 1年以上の雇用が見込める
  • 所定給付日数が100日以上残っている
  • 再就職先の賃金が賃金日額30日分の75%未満

だと支給されます。

 

再就職したらハローワークに連絡を

さて、失業保険で絶対にNGなのが不正受給。

再就職先が決まって、そちらで給料をもらいながら、失業保険をもらうのは、不正受給になります。

もしバレたら(というか絶対にバレるらしいのですが)、厳しいペナルティーが待っています。

失業保険をもらっている間に再就職先が決まったら、必ずハローワークに連絡をすること、そして、手当をもらう手続きをすること。

これ、大事ですよ!